猫と毛玉について。

猫は毛づくろいにより、抜けた毛の約2/3を飲み込むと言われています。

その多くは吐き出すことになるか、便と一緒に排出されます。

しかし排出されずに胃の中で玉状に固まったものは毛玉(ヘアボール)と呼ばれ、まれに腸閉塞の原因となることもあり

生命の危険に関わることもあります( ゚Д゚)!

猫 グルーミング

毛玉に関する傾向と対策

◇一般的に短毛種よりも長毛種の猫種に多く発生します。

また、室内飼いの猫の方がグルーミングする時間が長いため外猫に比べ毛玉が形成されやすい傾向があるようです。

 

◇毛玉の発生は換毛期と深く関係しています。

換毛には日照時間や気温が影響しており、外出猫では4月~10月に1年間の脱毛量の75%が抜けかわります

(室内猫では年間を通して換毛が起こるので注意。)

 

◇食物繊維は飲み込んだ毛を便とともに排泄されやすくすることで毛玉の形成を抑え、

吐き戻しの回数を減らすことに役立ちます。

2004年のDannらの報告によれば、食物繊維の種類や量を調整した食事により、

糞便中に排出される毛玉が2倍になったと報告しています。

 

へアボールコントロールと書いてある良質なフード、特に食物繊維を適切な量含んだフードを選択することが重要ですね!

食物繊維は多すぎれば便秘傾向になってしまうため、その子に合う食餌を探しましょう。

 

毛玉の悩みは飼い主様からよく相談される内容の一つです。

食物繊維を増やすことのほかにも、

「ラキサトーン」と呼ばれるサプリメントの投与も効果的と思われます。

ラキサトーンには流動パラフィンやワセリンが含まれています。

これらの成分はお腹の中で吸収されない成分のため、便の排出を促し毛玉が大きくなる前に排出させる効果があります。

しかし流動パラフィンは誤嚥させてしまった場合には重篤な肺炎を引き起こすという報告もあるため、

強制的に投与する際は十分に注意が必要です(>_<)

サプリメントなのでインターネットなどで簡単に手に入ってしまうと思いますが、

使用に関してはかかりつけの動物病院でご相談してくださいね☆

 

(参考;ロイヤルカナン 犬と猫の栄養成分辞典)

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