こんにちは!
だいぶ涼しくなってきましたね( ゚Д゚)
浜松に限らずなのかわかりませんが、9月以降スッキリ晴れる日が全くといっていいほどなく
テンションもあがりません。。
来週はようやく晴れ間が見えるようなので期待しましょう☆
今日は「猫エイズ(FIV)」に関する話です。
つい昨日のことですが
10月7日、イギリスの新聞紙「テレグラフ」の記事によると
英国のオックスフォード大学(University of Oxford)、ケンブリッジ大学(University of Cambridge)、
インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)、
ロンドン大学キングスカレッジ(King’s College London)の5つの大学による共同研究チームが
新たな治療法を用いることで男性患者の血液からHIVウィルスを除去することに成功したと発表しました。
現在、この英国人男性の血液からはHIVウイルスがまったく検知されない状態であり、この状態が継続されることが確認されると、
初の「HIV治癒」の状態と呼べるものとなるとのことです。
まだ完治の可能性。といったところのようですが、新しい研究や治療の進歩に感心するばかりです(^_^.)
さて、猫のエイズは病態が人のエイズと似ていることと、同じ類のレトロウイルスが原因であることから
「猫エイズ」と言われていますが、
このウイルスは猫以外には感染しません。
人のエイズウイルスとは全く別のものなので、人への感染を心配する必要はありません(>_<)
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)とは??
【原因】屋外でのケンカ傷から感染することが多い。そのため♂(オス)のほうが多い傾向にある。
【特徴】ひとたび感染すると基本的に体内から排除されることはない。
外出猫を対象にした過去の大規模な調査では、23%の猫がFIVに感染していた。
発症した場合はほぼすべての猫が死亡するが、無症状のまま長期生存する猫も相当数存在する。
【症状】急性期→無症状キャリアー→エイズ関連症候群期→エイズ期と経過していくが、
特徴的な症状は全身のリンパ節の腫れ、難治性の口内炎、鼻炎、進行性の体重減少、腫瘍の発生です。
「リンパ腫」という腫瘍に関してはFIV感染が存在すると罹患率が5倍になることが報告されています( ゚Д゚)
【治療および予防】
人のほうで可能性が見えてきた、、という話のあとですが、
残念ながら今現在猫エイズ(FIV)に有効な治療法はありません。
そのため飼い主様に気を付けていただくことは予防になります!
FIVに関しては数年前から国内でもワクチンが接種可能です。
また感染猫との接触を防ぐため、外に出さないこと。
新しい猫を家族に迎え入れる場合は必ず動物病院で検査を受けることが重要です。
FIVに感染してしまった場合も、
定期的に動物病院で健診を受けたり、ストレスを感じさせない環境づくりやバランスの取れた食事、
寄生虫の駆除などに注意して頂くことで、長生きできる可能性はあります。
私自身は研究者ではないので他力本願になってしまいますが、
今回の人のエイズの治療法がきっかけになって今後、猫のエイズにも治療法が見つかることを切に願っています(>_<)
苦しむ姿は見たくないですからね・・・。
治療できると良いのですが。
そうですね。
ワクチンが国内で販売されるようになったのもここ2008年のことですから、
10年後にはもしかしたら治る病気になっているかもしれません。
それでは遅い、、という場合もあるかもしれませんが、一日一日の積み重ねが必要な研究だと思います。
私自身も今後の研究に期待しています。