改めて猫のフィラリア症について

こんにちは!

今日は改めて猫のフィラリア症について少しお話ししたいと思います。

まず、

「猫もフィラリアにかかるんですか?」

「フィラリアって犬の病気でしょ?」

という飼い主様はまだまだかなり多く、猫のフィラリア症に対する啓蒙はまだ足りないのが現状だと思います。

当院では初めて来院された際やワクチン接種にいらした際に猫ちゃんもフィラリア症にかかることをご説明し、

予防の必要性を説明しています☆

猫 フィラリア予防firar

猫ちゃんもフィラリア症にかかります( ゚Д゚)!

今回、日本獣医師会雑誌に掲載された猫フィラリア症の症例発表を見かけたので簡単に紹介したいと思います。

推定生後3ヵ月齢で千葉県内で保護されて以降、完全な室内飼育下にあった8カ月齢の雑種猫ちゃん。

①呼吸が速いので動物病院を受診。

②レントゲン検査などからフィラリアが疑われるが、他の検査(超音波、抗原・抗体検査など)で診断つかず。

抗生剤などの対症療法で改善。

③痙攣発作などの症状が出たためMRI検査を実施するも異常認められず。

④リンパ節の腫れ、貧血などを認め再度受診するも、悪化傾向を示し亡くなる。

死後の病理解剖にて合計8隻の犬糸状虫が確認される。

 

※今回の症例でわかることは、

猫のフィラリアはどんなに若くても、まして完全室内飼育もかかってしまう可能性がある

ということです。

そして診断がひじょ~~に難しいということです。

今回の病院では、最初の段階からフィラリア症を疑って、もろもろの検査をしているにも関わらず診断にたどり着けず、

結果的に死後の病理解剖で確定的な診断にたどり着いています。

そして、仮に診断が生前にできていたとしても治療も対症療法しかないのが現状です。

だからこそとにかく予防が大事なんです(>_<)

猫ちゃんの飼い主様のみなさま、

「猫のフィラリア」今年は獣医さんに相談してみませんか??

 

 

 

 

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