つい昨日発表された論文からです。
猫の腎不全が治る日が来るかも知れませんよ☆というお話( ゚Д゚)
「SCIENTIFIC REPORTS」(電子版)に発表された東京大の宮崎徹教授らの研究によると、
①急性腎不全から回復する際には血清AIM蛋白がIgMから効率的に分離されることが必要であること
②猫において、AIM-IgMの結合親和性はマウスに比べ高く、猫のAIM蛋白が急性腎不全の間、IgMから分離できなく尿中に移行できない。
③猫AIMに置き換えられたマウスでは、野生のものに比べ高い死亡率を示した。
④組み換え型AIMをマウスに投与したところ、腎機能と生存率が改善した。
⑤猫AIM蛋白は腎不全での高い死亡率と決定的に関わっている。
Abstractのみしか読んでいないので間違っている和訳もあるかと思いますが、
内容としては上記のようなことのようです。
詳しくは(http://www.nature.com/articles/srep35251)
つまり猫はAIM蛋白という物質が、マウスや人に比べ多いにも関わらず、
実際に急性腎不全から回復しようとしている時にうまく働かず、
急性腎不全後、慢性腎臓病へと移行してしまい、最終的に腎不全症状を示しなくなってしまうということのようです。。
これから、研究が進めばこのAIM-IgMの分離をターゲットにした薬が開発されれば、
猫の腎臓病の治療に新たな可能性が出てきそうですね☆
そうなれば、毎日動物病院に通って皮下点滴に通うことも無くなる?!
毎日新聞宮崎教の記事によれば、
宮崎教授は
「数年で猫の薬が使えるようになる見込みで、猫の寿命を大幅に延ばせる可能性がある」と話しているとのことですよ!(^^)!
今後の研究に期待しましょう♪
浜松市中区 レイクサイド動物病院
コメントする