浜松に開業して1年が過ぎました☆
おかげさまでほんの少しずつですが患者さんが増えてきました。
その中で感じたこととして、
がんをはじめとしてさまざまな痛みに悩まされている動物が非常に多いことです。
そこで今日は痛みのケアについてです(´・ω・`)
「わんちゃんやねこちゃんは痛みを感じるのでしょうか?」
☝もちろん感じます。
「でも痛がってるようには見えないんですけど・・」
☝それは我慢しているだけです(;’∀’)動物は本能的に痛みを隠そうとします。
実際に20~30年ほど前まで「動物は痛みを感じにくい」とか「もともと痛みに強い」
などと言われ、痛みの管理に関しては無視されてきました。
その背景には動物がどれだけ痛みを感じているのかを科学的に、客観的に評価することが
難しいということがありました(>_<)
では実際に痛みを放置するとどのような影響が出るのか?
①痛みにより交感神経が緊張→血圧の上昇、不整脈、頻脈を引き起こす。
②痛みにより呼吸運動が抑制→換気量の低下、横隔膜の機能低下を引き起こす。
③腸蠕動が抑制されるとイレウスの原因となる。
④痛みに対する恐怖感や不安
⑤異化ホルモンやカテコラミンの遊離が促進され、酸素消費量の増加や代謝の亢進をもたらす
いかがでしょうか?
それでも痛みの存在を無視して、緩和ケアや手術に臨みますか?
レイクサイド動物病院では、痛みの管理(疼痛管理)を積極的に行っています。
それは上に書いたように疼痛を放置していい理由は一つも見当たらないからです。
疼痛管理には、段階があります。
例えば、ヒトでいうロキソニンと同じような非ステロイド性消炎鎮痛剤から
麻薬性オピオイドと呼ばれる強力なオピオイドまで痛みのレベルに応じて使用しています☆
特に強力なオピオイドは、免許が必要になるためどこの動物病院でも使えるものではありません。
しかしながら末期のがん患者のターミナルケアに疼痛管理はかかせないものです。
痛みを取り除いてあげるだけでも動物の表情が明るくなり、再び活力を取り戻すのを今まで何度となく見てきました。
がんだけではなく、手術時の痛みに関しても同様です。
安かろう悪かろうではありませんが、ぜひ手術の際に金額が安いということだけで
判断したりせずその病院がどこまで動物のこと、痛みのことを考えた処置をしているかよく
先生と話し合って決めてくださいね☆
動物の痛みのサインを見逃さずに、気になることがあればお気軽にご相談下さい♪
長くなってしまうので痛みのサインについては次回書きます(^-^;)
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