こんにちは。
今日は何度か書いていますが、
「わんちゃん、ねこちゃんの肥満」の話です。
今日は肥満に関する2つの記事を紹介し、改めてご自身が飼われているわんちゃん、ねこちゃんが肥満じゃないかどうか
見直してもらいたいと思います。
記事1(一部抜粋);2016年に米国で飼われていたおよそ250万匹のイヌと50万匹のネコを調べたところ、
3匹に1匹が過体重か肥満であることがわかった。
この10年間で、太ったネコの数は169パーセント、太ったイヌの数は158パーセント増えたという。
検査では、あばら骨の存在を目で確認できず、触ったときにその感触がすぐに得られず、かつ腰のくびれを確認するのが難しい場合、
「過体重」と判断された。
また、あばら骨の感触がまったく得られず、腰のくびれを少しも確認できない場合は「肥満」とみなされた。
飼い主の多くは、自分のペットが過体重であることを認識していなかったという。
わたしたちの可愛いペットが太り気味だという調査結果は、わたしたち自身の傾向と一致している。
米疾病予防管理センター(CDC)の報告によれば、米国成人のおよそ37パーセントが肥満だという。
また、最近行われた別の調査によれば、世界人口の約3割[日本語版記事]にあたる22億人が過体重の状態にあり、10パーセントが肥満体となっている。
太りすぎたペットは人間と同じように、慢性的な健康障害を抱えやすくなる。
またペットが太る原因も人間と同じで、食べすぎと運動不足だと医師たちは指摘している。
研究チームの報告では、イヌの場合はラブラドール・レトリヴァー、ケアーン・テリア、コッカー・スパニエルの3種類、ネコの場合はマンクスとメインクーンの2種類に肥満が多く見られたという。
研究チームは過体重や肥満になってしまったイヌやネコに関して、獣医と相談し、おやつを減らし、ご褒美には食べ物以外のものを与え、運動時間を増やすよう勧めている
記事2;優しい虐待?
スコットランドで活動している動物虐待防止協会「SPCA」に通報の電話が入りました。
その電話の内容は、「あまりにも太っている犬が飼育されている」というものでした。
スタッフが犬の飼い主の自宅を訪れると60代の女性が住んでいました。
この女性にお話を聞くと「夫へのクリスマスプレゼントにこの犬を購入した」とのこと。
女性が暮らしている部屋には、コーギー犬のミックスの「タイコ(Tyko)」がいました。
タイコの姿を見たスタッフは驚きました。タイコの体は太り過ぎて数歩しか歩けない状態で、太り過ぎの為に呼吸困難な状態に陥っていたのです
肥満が原因で通報されたタイコは保護され、動物病院に連れて行かれました。
動物病院の獣医師は、連れてこられたタイコの姿を見て「これは酷い、まるでアザラシじゃないか!」と驚きました。
通常、コーギーの体重は10㎏程ですが、タイコは49㎏もありました。約5倍です。
胴長短足で太りやすいコーギーではありますが、この体重では健康に危険が及んでしまいます。
タイコは獣医師の診断の結果、肥満の他にも「甲状腺疾患」と診断されてしまいました。
ここまで肥満になってしまった理由にはタイコの飼い主の女性の甘やかしが明らかな原因です。
タイコの事を可愛がるあまりに引き起った惨事です。飼い主さんには虐待をしているという自覚がありませんでした。
しかし、SPCAに起訴された飼い主の女性は、タイコの飼い方に間違いがあった事、呼吸系疾患の治療をしなかった事を認めました。
そして、飼い主の女性に裁判所は「ペットを飼う事を禁ずる」と判決を下しました。
あなたのおうちのわんちゃんは本当に標準的な体重でしょうか??
人間の場合、肥満はおそらく自分自身の責任ですが、
ペットの肥満は確実に飼い主に責任があります。
記事1のように病気を抱えていて痩せられない子もいます。
必ず動物病院で獣医師と相談して、やさしさゆえの肥満にならないように気をつけましょう!
(写真の出典 https://www.thesun.co.ukより)
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