今日は犬の骨折に関する話です。
先日、洗面台の高さから落下してしまったトイ・プードルが来院されました。
シャンプーをして、乾かす際に一瞬目を離したら自分で飛び降りてしまったようです。
結果からいうと、左前足の橈骨と尺骨という骨が2本とも折れていました(>。<)
自分で飛び降りて骨折するって・・
とお思いかも知れませんが、これは珍しいことではありません。
ここ数年人気のトイ・プードルは他の犬種に比べ2倍以上骨折するリスクの高い犬種です。
2014年のある保険会社の統計によると
(参照元;http://www.anicom-page.com/hakusho/book/)
骨折しやすい犬種は
1位 イタリアン・グレーハウンド
2位 ボルゾイ
3位 サルーキ
4位 ポメラニアン
5位 アイリッシュ・セッター
6位 甲斐犬
7位 トイ・プードル
の順となっています。
上記の7犬種はすべて他の犬種よりも2倍以上骨折しやすく
特にイタリアン・グレーハウンドは8倍以上骨折のリスクが高いようです。
また、犬はもともと体重の70%ほどを前肢で支えているため、
前肢の骨折が後肢の骨折に比べ圧倒的に多いです。(前肢59.4%>後肢10.5%)
骨折した場合の平均入院日数は7.9日。
骨折した場合の平均年間診療費は269,733円(平均手術費ではありません)
わんちゃんにとっても飼い主様にとってもつらい数字です。
犬は人間の赤ちゃんと同じように何をしでかすかわかりません。
私たちの想像しない行動をとることもあります。
ぜひ上記の犬種に関わらず、
「うちの子は大丈夫」と思わずに
特に高い場所に乗せている時は注意深く観察し、目を離さないようにしましょう。
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