猫の認知症について

つい先日、

猫では人間のアルツハイマー病と同じメカニズムで神経細胞の脱落が起こることが

明らかにされました。

東京大学と京都府立医科大、大阪市立大、麻布大の研究チームが国際的な神経病理学誌に

発表しました。

発表のポイントとしては以下の3つ。

◆老齢ネコの脳にヒトのアルツハイマー病と同一の病変が形成され、神経細胞が減少することを明らかにした。

◆この病変は他の動物ではみられず、βアミロイドと呼ばれる蛋白質の性質がネコでは他の動物と異なっていることが原因ではないかと考えられる。

◆アルツハイマー病患者は世界的に急増しており、ネコを用いた研究がアルツハイマー病の病態解明に貢献することが期待される。

猫 認知症

飼い主様の中には

え?猫に認知症があるの!?」という方も多くいらっしゃると思います。

猫の認知症の主な症状は

・狭いところに入りたがるが、前進ばかりで後退できない。

・同じ場所をグルグル円を描くように旋回する。

・飼い主の顔や自分の名前がわからなくなり、何事にも無反応。

・昼夜が逆転し、昼間は寝ていて夜中に起き出す。

・夜中に単調な大声で鳴き、飼い主が何をしても鳴き止まない。

・トイレの失敗が多くなる。

・食欲不振、あるいは異常な食欲

・徘徊(無目的に歩き回る)

上記のような症状が見られた場合は認知症である可能性が高いと思われます。

まれにホルモン異常や別のことが原因であることもありますので、

お近くの動物病院で一度ご相談下さい。

またメカニズムは同じではありませんが、犬にも認知症は起こることがわかっています。

人と同様、治療法として確立されたものはありませんが、なるべく早期に介入することにより

進行を遅らせることはできる可能性があります。

高齢のわんちゃん、ねこちゃんで気になる症状がある場合は

当院の獣医師にお気軽にご相談くださいね★

 

浜松市中区 レイクサイド動物病院

 

 

 

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