犬の急な吐き気・下痢は急性膵炎かも?

今日はわんちゃんの急性膵炎についてです。

犬 急性膵炎

内容は難しいのですが、なるべく簡単にわかりやすく説明したいと思います。

膵臓という臓器は普段膵液という消化酵素を含む液体を分泌し、

それを消化管に送って食べ物の消化を助けています。

急性膵炎では、様々な原因によりその消化酵素が膵臓内で活性化してしまい、

膵臓を自己消化し、炎症反応が生じることを言います。

症状としては急激な頻回の嘔吐腹部痛(お腹の痛みのため祈りの姿勢をとるといわれる)、

発熱下痢(血便を伴うこともあり)、元気・食欲の低下など

重篤な場合は多臓器不全に陥り死に至ります。

発生因子と考えられるものは、

肥満高脂肪食・虚血(循環血液量の減少など)・薬剤・腹部外傷・クッシング症候群

などが挙げられます。

治療は積極的な内科治療しかありません。

静脈点滴や鎮痛剤、制吐剤など+栄養療法により軽度な場合は適切な治療により

改善することが多いですが、重症例では亡くなることも多い病気です。

では、急性膵炎を予防するために出来ることは何か。

まず脂肪分の多い食餌は控えること肥満にさせないこと

中性脂肪やコレステロールが高い状態を放置しないことですね

愛するわんちゃん達を急性膵炎という怖い病気から守るために、

心を鬼にして、太っている子はダイエットには励みましょう!!

浜松市内の動物病院では、多くの病院で

「脱メタボ☆コンテスト」なるものを受け付けています。

当院でも挑戦者を募集していますので、

ダイエット頑張ってみようかな☆という方は是非レイクサイド動物病院まで

ご相談下さい☆

 

photo by “Soggydan” Dan Bennett

 

 

 

 

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