7月に入り、フィラリア予防薬の処方や狂犬病予防注射がひと段落し、
わんちゃんの来院が減った分、猫ちゃんはブームの影響なのか来院が増えている気がします。
余談ですが、今日は浜松球場で母校の高校野球選手権大会2回戦が行われるため診察が終わったら
応援に行きたいと思います☆
今日の浜松は34℃まで気温があがるようなので熱中症に選手だけでなく
観客も気をつけなきゃいけませんね(>_<)
今日は「ペットの鼻血」についてです。
(photo by flattop341)
人では入学式や卒業式などの時になぜか一人は鼻血が出てきちゃう人がいたような気がしますが(笑)
犬、猫の鼻出血の多くは何かしら原因があります。
主な鼻出血の原因は以下のものが挙げられます。
①感染性(ウイルス・細菌・真菌)
②口腔疾患の波及(歯根膿瘍・口腔鼻腔瘻)
③腫瘍
④アレルギー性、リンパ球形質細胞性などの鼻炎
⑤全身性疾患(凝固異常・高血圧・血管炎など)
これらは
症状が急性か、慢性か。
片側性か両側性か。
鼻汁が膿性か単純な出血性かなどによりある程度予測したり、想像したりは出来ますが、
レントゲン撮影のみで診断できることはほとんどなく
CT撮影が診断に大いに役立つことが多いです。
動物の場合CT撮影は全身麻酔になることと、設備そのものを持っている施設が限られることから
容易ではありませんが、鼻の中の病変に対してレントゲン撮影での診断は限りがあることを理解しなくてはなりません。
また鼻腔内に発生する腫瘍は犬では鼻腺癌、猫ではリンパ腫が最も多く、もちろんこれらは鼻出血の原因になりえます。
特に高齢のわんちゃんや猫ちゃんで鼻血が出た場合は重大な疾患が潜んでいる可能性もありますので
おちかくの動物病院を受診して獣医師と相談してくださいね☆
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