浜松では朝晩がかなり涼しいというかちょっと寒くなってきました(^-^;
一日の気温差が激しくなると呼吸器の病気が増えますのでご注意ください☆
今日は高血圧DNAワクチンでわんちゃんの慢性心不全の治療が将来大きく変わるかも!?
というお話です。
ペット の高齢化に伴い、 循環器系の疾患に罹する 犬や猫の頭数は年々増加していると
言われており、 現在犬の死亡原因の第2位に挙げられます。
特に犬の心疾患中で最も多いとされる「僧帽弁閉鎖不全」による慢性心不全 の症状に対しては
現在、人で高血圧治療に用いられてるアンジオテシ変換 酵素( ACE )阻害薬等による
内服治療が一般的 となっています。
しかし、家庭で飼育される犬に対して家族の方が薬剤を毎日継続的に服用させることは
容易でなく 残念ながら確実な投薬が行われない一因となっています。
このような 背景から、循環機能を安定した状態に維持でき る治療薬の実用化が望まれています 。
これから開発されようとしているのは「高血圧 DNAワクチン」と呼ばれるものです。
高血圧DNAワクチンは抗AngⅡ抗体を誘導することで降圧作用を発揮します。
詳しい話は難しいのでさておき
(http://hyper.ahajournals.org/content/early/2015/05/26/HYPERTENSIONAHA.114.04534)
一度の投与で降圧効果は少なくとも6カ月ほど持続し、
さらには心血管周囲の線維化を抑制する効果も示唆されているとのこと。
従来の慢性心不全の症状軽減を目的とした薬剤に比べて
一回の投薬による作用持続、すなわち安定した循環機能を維持する有効性が 期待されることから
慢性心不全治療の新しい扉が開かれるかもしれませんね☆
まだ研究段階なのでその治療を受けたいっ!と思われた方も
動物病院への相談はもう少しお待ちくださいね(^-^;
コメントする