昨日、2月17日「読売新聞」からの記事です。
小児がんの3割強を占める小児急性リンパ性白血病で、
特定の遺伝子によって抗がん剤が効き過ぎる体質になることを
三重大学の堀浩樹教授(血液がん)らの研究グループが発見した。
論文は、科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に掲載された。
遺伝子は「NUDT15」。
通常型と変異した三つの型があり、三つの型は抗がん剤を分解する能力が低いために、
抗がん剤が効きすぎることが判明した。
日本人の3人に1人がこの特異な型を持っていることもわかった。
急性リンパ性白血病は、白血球の一種のリンパ球ががん化して異常増殖する病気。
治療ではまず7か月、抗がん剤4、5種類を投与して、がんの大半を死滅させる。
その後、1年5か月かけて、毎日、抗がん剤「6メルカプトプリン」を投与して、
残っているがんを少しずつ減らし、再発の芽を摘む。
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特殊な遺伝子変異を持っている場合抗がん剤が効き過ぎるということですね。
抗がん剤が効き過ぎるという表現は、効果がすごく出るということではなく、
副作用が強く出てしまうという意味合いではないかと思うのですが、論文読んでみないとわからないですね(‘ω’)。
犬でも「MDR-1またはABCB1遺伝子」と呼ばれる遺伝子に変異がある場合、
抗がん剤や一部の薬剤の排泄遅延による症状が出ることが分かっています。
この遺伝子変異はコリー、オーストラリアンシェパードで高頻度に発生し、
同系統のシェルティーでも頻度は低くなりますが確認されています。
こういった遺伝子変異が、今わかっているもの以外にも、人と同様に新たなものが
見つかっていくかもしれませんね☆
MDR-1またはABCB1遺伝子の変異の有無は動物病院で調べることが出来ます。
お近くの動物病院でご相談ください(^^)
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