こんにちは、浜松は今日も雨が降ったりやんだり、
いよいよ梅雨入りするのかなというどんよりした天気が続いています。
湿気が出て来て、膿皮症などの皮膚炎も増えてきていますので気を付けてくださいね(*_*)
さて今日は「肛門嚢炎」と「肛門腺しぼり」についてのお話しです。
まず肛門嚢とは肛門腺からの分泌物をためているいわゆる「におい袋」です。
肛門の4時方向と8時方向に存在し、わんちゃんにも猫ちゃんにもあります(‘ω’)ノ
興奮した時や怒った時、排便時などに分泌され独特の悪臭を発します( ゚Д゚)
肛門嚢炎とは
肛門嚢の導管が何らかの理由で詰まってしまったり、そこに細菌感染を起こしたりすることで肛門嚢が腫れ上がったり、
場合によっては破裂してしまう病気です。
慢性的な下痢や小型犬、肥満、老化などの筋肉の低下によって起こりやすいとされています。
とくにトイ・プードルやチワワなどに多く、
またジャーマンシェパードのように尾が太く垂れ下がっている犬にも多いようです。
症状としては、お尻を地面にこすりつける、しきりに肛門を舐めるなどがありますが飼い主様からの訴えで多いのは
「お尻から出血している」「お尻に肛門以外に穴が開いている・・」
といった内容です。
軽度なものは肛門嚢の洗浄と抗菌薬の内服によりほとんどの場合は改善させることが出来ます。
しかしながら、肛門嚢炎は非常に再発が多い病気です。
そのため重要なことは定期的に肛門腺を絞ってあげて予防してもらうことになります!
肛門腺絞りってどうやるの?
肛門腺しぼりは慣れれば飼い主様がご自身で出来る処置の一つです。
ただ、やみくもにお尻付近を目いっぱい絞ってもわんちゃんにとっては苦痛以外の何物でもありません。
ただ意味もなく全力でつねられてる(←ちみくられてる)のと同じです(笑)
(「ちみくる」は遠州地方の方言のようですね(^-^;)
痛いですよね。。
肛門嚢はさきほども書いたように4時方向と8時方向にあります。
左手で尻尾をしっかりとつかみ少し上に向け上げましょう。
そして肛門嚢の導管は袋の位置より尾側にあります。つまり袋が奥で出口が手前にあります。
ですのでその袋を奥から手前に絞るイメージでつまんでもらうと分泌物が出てくると思います。
中にはとても絞りづらい子や、分泌物の性状の問題でうまくしぼれないこともありますので
その場合は一度動物病院で獣医師に絞ってもらいましょう!
肛門嚢炎が放置されると食欲不振や元気消失、体重減少などまで引き起こすこともあります。
様子がおかしい場合はお近くの動物病院を受診してくださいね!
※話がわんちゃん中心になっていまいましたが、猫ちゃんにも同様のことが起こる可能性がありますのでご注意ください!
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