生存率100%への道のり

昨日のTBSのニュースからです。

広島県のNPO法人が、捨てられるなどして殺処分の対象となった犬を全て引き取って

新しい飼い主を探す取り組みを始めることになりました。

処分対象の犬の全頭引き取りを始めるのは、広島県に本部があるNPO法人

「ピースウィンズ・ジャパン」です。

ピースウィンズ・ジャパンは、これまでの200頭分の施設に加えて、

新たな施設を建設して収容能力を600頭にまで拡大する予定です。

「(処分数が)全国ワーストだった広島で殺処分をなくせるのであれば、

全国に仕組みが広がり、気づいてくれる人も増える」(ピースウィンズ・ジャパン 大西純子さん)

というニュースがありました。

動物愛護教育センター

(pecoホームページより引用)

今や全国的に「殺処分ゼロ」を掲げる自治体も増えてきています。

浜松市も動物愛護教育センターを中心に殺処分減少に向け頑張っていますが、

先日の動物取扱責任者の講習会でのお話によると

平成26年度 生存率は犬:90.6% 猫:36.2%

とのことでした。

犬で引き取られなかったわんちゃんは病気があったり、性格的に攻撃性があったりという問題

があった子のようでした。確かにそういった問題を抱えた子も一定の割合でいることを考えると

殺処分ゼロを達成するのがいかに難しいか考えさせられますよね。

また、猫の生存率の低さが目立ちます。

これはやはり愛護教育センターに搬入される絶対数の多さが問題だと思います。

この数値は平成25年度が16.8%だったことを考えれば非常に改善したと言えるのですが。。。

外にいる猫ちゃんを地域猫として不妊手術をした上で地域全体で見守っていくことと、

無計画にただただ誤った善意で餌を与え続けるのとは違います。

また近年の猫ブームも、嬉しい部分と心配な部分とありますね。

猫が飼いやすく、予防に費用がかからないといった偏ったイメージだけが先行し

衝動買いをする人が増えることをとても心配しています。

正しい認識を持って、この子を生涯面倒を見るんだというある種の覚悟をもって

わんちゃんやねこちゃんを迎え入れていただきたいと思う今日この頃です(>_<)

また獣医師として、こういった取り組みに参加できる一つのこととして、

「浜松市野良猫との共生推進協議会」が野良猫との共生を推進する事業を

浜松市と協働で実施しています。

市民と獣医師、市がそれぞれお金を出し合って野良猫に不妊手術を受けさせるという取り組みです。

もしお近くに不妊手術を受けていない野良猫がいるという方はお近くの動物病院または

浜松市野良猫との共生推進協議会(487-1635)に相談してみてください!

 

 

 

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