食べても食べても痩せていく、そんなちょっとうらやましいようにも聞こえる状況は
もしかしたら「甲状腺機能亢進症」という病気かもしれません( ゚Д゚)
今日は、主に猫で起こる甲状腺機能亢進症についてです。
甲状腺機能亢進症は人ではバセドウ病が有名かと思います。
歌手の絢香さんが公表したことでその病気を知った方も多いのではないでしょうか?
猫は犬よりも圧倒的に甲状腺機能亢進症の発生が多く、甲状腺ホルモンの過剰による症状が見られます。
発見されたのがここ30年程度の比較的新しい病気といえるかもしれませんが、
高齢の猫に非常に多く、ある報告では10歳以上の猫の10%が「甲状腺機能亢進症」に罹患しているとのことです。
【症状】
・たくさん食べる割にやせていく
・水をよく飲む/おしっこが多い
・性格が活発あるいは攻撃的になる
・心拍、呼吸が早い
・嘔吐・下痢
【診断】
頸部の注意深い触診により、腫大した甲状腺が触れることもあるが、
確定診断としては血中甲状腺ホルモン濃度の測定が必要になる。
【治療】
①外科的切除(腫大した甲状腺をとり除く方法)
②内科的治療
・抗甲状腺薬の投与;チアマゾールが第一選択薬。投与量は個体によってばらつきが大きく、嘔吐や下痢といった副作用が出ることも多いため、かかりつけの動物病院で定期的なモニターが必要です。
・ヨウ素制限食の給与;厳密にこの食事と水のみを給与した場合はとても良好なコントロールが得られるが、少しでも別の食事をたべてしまうと効果はかなり落ちる。猫ちゃんがこの食事に飽きて来てしまったときが問題(^_^.)
◇高齢なのに異常に元気だったり、ご飯もお水もよく飲んでよく食べるので病気であると気づかれにくい病気です。
飼い主様が体重の変化やお水を飲む量などに気を付けてあげてください☆
もし、気になる場合はお近くの動物病院でご相談くださいね(^^♪
浜松市中区 レイクサイド動物病院
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