犬や猫にも「血液型」があることをご存じでしょうか?
今日は日本人の大好きな血液型による性格分析や占いではなく、
輸血の際に必要となる血液型の話です(^-^;
人間はみなさんご存じの通り、A・B・O・ABの4種類ですが、
犬では13種類以上あると言われています。
一方猫ではA・B・ABの3種類。
犬の血液型はDEA(Dog Erythrocyte Antigen -犬赤血球抗原)型で分類されています。
DEA1.1、DEA1.2、DEA3・・・といった形で分類されており、
ヒトでは1人1種類の血液型ですが、
犬の場合は1頭の犬で上記のようなDEA型を複数持っています。
特に重要なのは特に重要なのが「1.1」の型です。
「1.1」を持っていない犬に、「1.1」のある犬の血液を輸血すると体内に抗体が作られ、
再度「1.1」を持っている犬から輸血を受けると重篤な事態を招きます。
つまり「1.1」型を持っているかどうかを知っておくことで輸血の際の重篤な副反応を
予測し防ぐことが出来ます。
これは簡単な検査キットでお近くの動物病院で調べられますので、
万が一の時の備えとして自分のわんちゃんがDEA1.1(+)か(-)かを
調べておいたほうがよいかもしれませんね☆
猫の血液型の分類方法は先ほど書いたように「AB式」でA型、B型、AB型の3種類です。
日本にいる猫の多くはA型です。B型は少数(洋猫に多いようです)
AB型は非常にまれだといわれています。
猫の輸血の場合、血液型が一致していないと初回の輸血でも
急性溶血反応(血液不適合)を起こすことがあり、命の危険を伴うので注意が必要です。
こちらも簡単な血液検査で調べることが出来ます。
人と違い動物の場合は血液バンクなどの仕組みがほとんどありません。
輸血の準備が常にある動物病院もほとんどありません。
いざ必要になってから協力してくれる人を探すことになるのがほとんどですが、
その際、自分のわんちゃんや猫ちゃんの血液型を知っていれば、
安全な輸血を受けるのに役立つほか、輸血が必要な犬や猫へ提供ができるかもしれませんね。
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