今日、11月27日は「ノーベル賞制定記念日」だそうです!
先日、ノーベル医学生理学賞を受賞されたことで北里大学の大村特別栄誉教授が話題になりましたよね☆
大村先生が発見した「イベルメクチン」は、
熱帯地方のオンコセルカ症(河川盲目症)およびリンパ系フィラリア症に極めて優れた効果を示し
中南米・アフリカにおいて毎年約2億人余りの人々に投与され、
これら感染症の撲滅に貢献しています。
さらにイベルメクチンは、世界中で年間3億人以上の人々が感染しながらそれまで治療薬のなかった
疥癬症や沖縄地方や東南アジアの風土病である糞線虫の治療薬としても威力を発揮しています。
また、犬の平均寿命がここ30年ほどで倍近く長くなったことには、
大村先生の功績が非常に大きくかかわっています。
飼い主のみなさまに投与して頂いているフィライリア予防薬の代表的なものが
この「イベルメクチン」です。
フィラリア症は以前は死亡原因のダントツ1位でした。
しかしながら、私が獣医師になってからの経験ではフィラリア症が原因で亡くなった子は皆無です。(もちろんまだ田舎の地域ではフィラリア症が珍しくない地域もあるかとは思いますが)
フィラリアは正しく投薬することでほぼ100%感染を防ぐことが出来る病気です!
そろそろ最後の投薬月になるかと思います。
浜松も今日から急に寒くなり、「冬」っという感じになってきました・・
フィラリア予防薬は、予防薬とはいいつつ実際は駆虫薬です。
最後の投薬は非常に重要ですので、忘れないように投薬しましょう!
最後の投薬がいつまで必要かは地域(気温)によって異なります。
ちなみに2015年の浜松市のフィラリア感染期間は
5月10日~11月5日でした。(HDUによる算出)
11月5日以降に投薬が必要になります。
(HDUは一つの考え方にすぎないので必ずこの日に感染が終了するわけではありませんのでご理解下さい)
お近くの動物病院でご相談下さい★
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