腎臓の新しい検査「SDMA」について☆

今日は「SDMA」という新しい腎臓の検査についてです!

猫 SDMA

慢性腎臓病はわんちゃん、ねこちゃんにとって珍しい病気ではありません。

以前は高齢犬の10頭に1頭、高齢猫の3頭に1頭に発生するとされてきましたが、

2014年の報告では、15歳以上の猫の81%に発生し、90%以上が初期の腎臓病であることがわかりました( ゚Д゚)

猫の場合、腎・泌尿器疾患は死因の第2位にもあがる大きな問題の一つです。

SDMA(対称性ジメチルアルギニン)はより早期に腎臓病の診断を下すことができる可能性のある新しいバイオマーカーです。

従来、腎臓病のステージ(病期分類)は「Cre:クレアチニン」という数値で判断されていました。

しかしながら、クレアチニン濃度での診断は

腎臓の機能の75%以上が失われないと異常値として確認されず、鋭敏な指標とは言えませんでした。

これでは決して早期発見とはいいがたいですよね。。

新しいSDMAは腎機能がおよそ40%低下した時点で発見できる可能性があり、

猫のCREの変化より平均17カ月、犬のCRE変化より9.5カ月早く診断できます(‘ω’)ノ

また、SDMAはステージ分類にも組み込まれ、今後おそらく腎臓病のスタンダードな検査項目になっていくものと

思われます。

おそらく来月からはどこの動物病院でもこの検査を受けられるようになると思いますので、

特に高齢のわんちゃん、ねこちゃんは健康診断の一環として新しいSDMAの検査も考えてみてはいかがでしょう?

もしかしたら、今までではわからなかった腎臓の早期の変化に気付くことができるかもしれません。

 

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